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T-1グランプリ
2006 / 12 / 31 ( Sun )
2006年のLast Day
寒いけれど穏やかなお天気の今日、
今年最後のお洗濯をしながら1年を振り返る私。

左目の激痛(「涙そうそう」参照)もおさまり、
昨日は大掃除の山場・お風呂場トイレ洗面所も乗り越え、
お店のクリスマス飾りも、やっと、取り外すことができた。
午後からは実家へ行って、外出許可(5時間限定)を取ったを囲み、
東京から帰ってきた弟も含めて家族が揃う。
お店のモップがけと、お正月の飾り付けもしなくてはいけない。
そして今夜は、たぶん朝までコースのカウントダウン・パーティー
大晦日もやはり慌ただしいなぁ。

1日が終わり、また新しい1日を迎える。
それだけのことなのだけれど、
新しい年に切り替わる、というのはやっぱり特別な気分。

♪Good bye day 今日が終わり One more day
また一日穏やかならば それでいい?あぁぁぁぁぁ?


便座カバーを干しながら歌うんじゃない。
それにしても曲が古いな。
こうして何気なく口ずさむ曲に年齢が出るんだぞ。
ちなみに昨日、旦那さまのテーマソングは「青柳ういろう」だった。
♪ポポポイのポイ!お口へポイ!なぜこのなぜ年の瀬に「青柳ういろう」なのかはわからない。
でも、このCMソングにはちょっとした謎があった。

私の記憶によれば、

♪白黒抹茶あずきコーヒー柚子さくら

であるのに対して、旦那さま

♪白黒抹茶あがりコーヒー柚子さくら

と歌うのである。
「あがり」?「あがり」ってなに?
お寿司屋さんで「あがり」といえばお茶。
でも、「抹茶」は別にあるし・・・あぁ、謎だ。
この謎が解けなくては、年が越せない。(嘘)
しかし、この謎は案外簡単に解けたのであった。

青柳ういろうのサイトによれば・・・
「上がりういろうは、こしあん風味のういろうです。
 (中略)・・・業界用語で上質なこしあんのことを
『上がり』と呼びます」

へええええ。
業界用語。ういろう業界。プププ。なんだかおかしい。
そこまで細分化しなくていいのか、和菓子業界で。なんだかお菓子。(コラ)
そして、さらに。
「青柳ういろうのCMは昭和44年に放送開始。
 最初の一年半くらいは『上がり』と言っていましたが、
 その後昭和52年に放送を中止するまでは『あずき』と
 言っていました。現在は、再び『上がり』と言っています」

・・・ですって。
だとしたら、私は『あずき』『上がり』
両方聴いているはずなんだけど、たぶん耳が『あずき』
なっちゃってるんですね。
(詳しくはコチラ → 「青柳ういろうQ&A」)

積年の謎が解けたところで、
すっきりと新年を迎えられそうな私です。

さて。
クリスマスイブに話は遡りますが、「M-1グランプリ」
チュートリアルは圧巻でしたね。
録画したビデオを、もう3回くらい観てるんですが、
何度観ても笑える。いやぁ、おかしい。いやぁ、すごい。
お正月中も何度か観て笑おうと思ってますが。
哀しいことがあった時も観よう。
落ち込んだ日にも観よう。
半年くらいはチュートリアルに頼ろうと思う、寂しい女・アニー
でもねぇ、「冷蔵庫」だけで、自転車の「チリンチリン」だけで
あんなに話が膨らむ。あんなにおかしい。
実は私も年明けに「みるくわいん」で漫才営業を控えてますが、
あれはねぇ、もう、真似もできない世界ですね。

M-1グランプリにはかなうべくもありませんが、
一年の終わりに際し、我がPick Houseでも
「T-1グランプリ」を開催しようかと考えております。
「T-1」のT。それは「天然」のT。
今年はもう、みのりん「一体さん」の一人勝ちか、
と思われたのですが、天然娘・みのりんの対抗馬として
猛然と追い上げてきている方が約一名。
それは、父の名古屋への病院ツアーの際、
高級ワゴン車を貸してくださるMさん

Mさんは、なんというか、考えたことを次々に口に出す方です。
たぶん頭の回転がものすごく速いのですが、
速すぎて、遠心力で正しい単語が吹っ飛ぶのです。

「T-1グランプリ」にノミネートされている
MさんのT語録をご披露致しましょう。

?コラーチン

Mさん 「アニー、ちょっとアレが足りないんじゃないのか。
    ニコチン、じゃないわ、ゼラチンだっけか」

  「それはコラーゲ・・・」
Mさん 「おう、それだ。コラーチンだ!」

なぜ、チンにこだわる。

?ぐけ

Mさん馬鹿にすんなよ、俺はおまえ、京都のぐけの出身だぞ」

それは、たぶん公家

?うすい

お腹すいた、と、おうどんを注文したお客さま・Eちゃん
でも、すぐにお腹がいっぱいになってしまい、残すことに。

  「ちょっと多かったかな。Eちゃん、食が細いもんね」
Mさん「なんだEちゃん、そんなに食がうすいのか」

『食が細い』と私が言った直後に、なぜ。


こんなところでしょうか。
みのりんMさんMM対決の勝敗はいかに!

いろんなことがあった今年。
HP「Annie's Dining」を作ったのも今年の5月。
哀しいことも、ショックだったことも、
そしていっぱいの楽しいこともあった2006年
過ぎようとしています。
みなさん、良いお年を。
そして、来年もどうぞよろしく!


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12 : 35 : 49 | お砂糖ひとつとミルク | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
Link
2006 / 12 / 29 ( Fri )
さぁやちゃんのお店「Link」が今日いっぱいで一時休業に。
とってもキレイで素敵なお店でしたが、新店舗へ移転することになったそうです。
お店の名前、決まったのかな?
そして、大晦日の夜。ピックハウスのカウントダウンに
さぁやちゃんはバイトに来てくれるそうです。わくわく♪

新店舗での営業再開に向けてがんばるさぁやちゃんのために
素敵(?)なストーリーをご用意してみました。・・・怒らんといてね。
お読みになりたい方はコチラへ→「Only Moonshine
20 : 32 : 12 | お砂糖ひとつ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
涙そうそう
2006 / 12 / 29 ( Fri )
♪ふぅるいアールバム?めくりぃ?

大掃除の手を止めて懐かしい写真に見入っているアナタ、
もう時間は残されてませんよ。
ああ、昔はこんなにぴちぴちしていた。
ああ、こんなにお腹もぺったんこだった。
ああ、なんというフサフサの豊かなる髪。
かつての自分に酔えば酔うほど、
現実とのギャップの厳しさにあふれて止まらない。
そんな感動の映画、「涙そうそう」(嘘)

今日の予定では、私は今頃大掃除の山場・お風呂掃除を終え、
スッキリした気分で磨き上げた湯船につかっているはずでした。
しかし・・・実際には。
まったく大掃除に手がつかなかったのです。

その原因は、

古いアルバムをめくってしまったからではありません。
母の再婚によって出会った義兄と別れ、そして再会し、
恋心を抱いてしまったからでもありません。
泣いても泣いても、あふれだす君への想い。
妻夫木くんがお兄ちゃんだったら、
あたしゃ実のお兄ちゃんでも押し倒します惚れます。
私が実の妹だったら、妻夫木くんは沖縄から泣いて逃げるな。
だったら姉でもいい。ううん、お母さんだっていいの。
構わず押し倒します。
長澤まさみにはなれない。東宝シンデレラにも選ばれない。
19歳にも戻れない、哀しい女の物語・涙そうそう(大嘘)

実は今朝、目覚めた時、左目に違和感を覚えたのです。
違和感。てか、異物感
ああ、なんか入ってる。
この異物感はたぶん睫毛。ああ、痛い。痛いよう。

片目をつぶったまま、
それでも今年最後の「もえるゴミの日」だということを思いだし、
ゴミ箱のゴミを袋に詰め出す大掃除の鬼・アニー。
しかし、目の中の異物が移動するたびに痛みは増し、
ぼろぼろ、ぼろぼろ、あふれてとまらない。
以前にも経験したことのある、この痛みはきっと。じゃない、睫毛
ああ、痛い。痛いよう。

ぼろぼろあふれるでも流し出せそうにない、と
確信した私は、洗面所へと向かいました。
半期に一度くらい、こうして睫毛が目に入りこんで苦しむので、
目の洗浄剤を常備してあるのです。
頼むぞ、3種の抗炎症剤配合
「目をまるごと洗う爽快感」アルガード・アイウォッシュCOOL
蓋についている「アイカップ」(ブラじゃない)に洗浄液を注ぎ、
左目に押し当てて上を向く。
続いてパチパチ瞬きして、目の中を洗う、のだけれど、
痛くてなかなか目が開かない。
そういてるうちに目のワキから洗浄液がだだ漏れ
うう、冷たい。首すじに爽快感。というより不快感
がんばれ、アニー。ほら、目を開けてごらん。
そこには素晴らしい世界が広がっているんだよ。
自分を励ましつつ、無理矢理に目を押し開く。
すると。

「うあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

激痛が走った。
ひどい。痛い。しみるなんてもんじゃないぞ。
なんてことしてくれるんだ。
3種の抗炎症剤配合「目をまるごと洗う爽快感」アルガード・アイウォッシュCOOL
どうでもいいけど名前が長い。
いや、どうでもよくはないのだ。
この、最後の「COOL」がクセモノ。
爽快感を出すためのCOOL成分がムチャクチャしみるのだ。

洗面所にしゃがみこんだ私は
ごんごん壁に頭をぶつけながら痛みに耐え、
目のまるごと洗いを断念して寝室へと向かった。
旦那さまだ。旦那さまに助けてもらうのだ。
痛みのせいで両目を閉じ、手探りで廊下に出る。
ごぅん。
入り口の角でおでこを強打。痛い。痛みのダブルパンチ
「うあたたたた」
左目とおでこを押さえ、よろめいた拍子に
バスタオル収納チェストに蹴つまづき、足の小指を強打。
もう声も出ない。痛すぎる。痛みのトリプルパンチ

立って歩くのは無理だと悟り、廊下を這いながら進む。
ワックスかけたてでツルツルだぜぃ。
でも今はそのツルツルも虚しい。痛い。痛いよう。
なんとか寝室まで進み、ぐっすり寝ている旦那さまに呼びかける。
「ごめんね。ごめんけど、起きて」
「ん?ん?どうした?」
旦那さまは布団の端を持ち上げて言う。
「よし。とりあえず入れ。布団をかぶれ」
違う。地震じゃない。
「そうじゃなくて、そうじゃなくて」
「うん、とにかく入れ」
仕方なくベッドに上がる私。
「あのね、また目が痛い。目薬買ってきてほしいんだけど」
「よし、わかった。ちょっと待ってね」
待つ。
そして、待つ。
痛みに耐えつつ、待つ。
すう、すう、すう。旦那さまの安らかな寝息が聞こえ始めた。
無理だ。無理だよな。昨日は二人で朝まで飲んでしまったもの。
あきらめて布団から這い出る私。

薬入れにしている引き出しを開けて
たぶんないだろうな、と思いつつもむなしく目薬を探す。
やはり、ない。
あ、でもなんか、ちょっと痛さが変わってきた。
今なら取れるかもしれない。
もう一度、試してみようかしら。
再び洗面所を目指す私。
きっとまたしみるだろうけど、でもそれで楽になるのなら。
頼むぞ、3種の抗炎症剤配合
「目をまるごと洗う爽快感」アルガード・アイウォッシュCOOL

「うあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

痛い。やっぱり耐えられないほど痛い。
策尽き果て、痛みに打ちのめされ、
洗面所でもだえ苦しむ私。
「痛い。痛いいぃ」
とうとう目を覚ました旦那さまがやってくる。
「前にもあったよなぁ、こういうこと。
 くせになってるんじゃないの?病院行こう」

病院。それは最終手段。
実を言えば先端恐怖症の私。
目薬をさすのだって自分でさすのは怖いのに、
お医者さんに目をいじられるなんて無理。無理よぅ。
「ち、近くに目医者さんあるかどうかわかんないし、
 今日なんてもうお休みかもしれないし」

ぐだぐだと拒否モードの私を後目に、旦那さまはパソコンで
近隣の眼科医を検索し始めた。
「お、あった。すぐそばにある。金曜日だから大丈夫だ」
・・・あるのか
でも、出来ることなら行かずにすませたい。
私は必死で旦那さまに懇願する。
「目薬さして、それでもダメだったら行くから。
 とりあえず、買ってきてくれないかなぁ」

「・・・目医者に行く方が早いのに」
旦那さまはため息まじりで玄関へ向かう。
その背中に
「ゴミも・・・ゴミもお願いします」
と声をかける、あくまで大掃除を忘れない女・アニー。

泣きすぎて腫れた目に濡れタオルを押し当て、
旦那さまを待つこと数分。
「ドラッグストアの人も、目を洗うしかないって言ってたぞ。
 目薬さしすぎるのは、かえって良くないって。
 とりあえず、一番弱いの買ってきたけど」

ありがとう。それで充分です。
もうしみるのはイヤ。イヤなんです。
よろしくお願いします、と
自分では開けられない目を押し開いてもらい、
旦那さまにさしてもらう、なみだロート・ドライアイ
ぽたぽた、ぽたぽた、目から流れ落ちる
なみだロート涙そうそう

ふぅぅぅぅ。
ちとしみる。
でも、3種の抗炎症剤配合
「目をまるごと洗う爽快感」アルガード・アイウォッシュCOOL
しみ方に比べれば、
カレーでたとえるなら5辛1辛くらいの差がある。
「もう一回、お願いします」
ぽたぽた、ぽたぽた。ふぅぅぅぅ。
まだ痛いけれど、少しは目が開けられるようになった。

「タオルで冷やして、時々目薬さして、
 それでも治らなかったら、お医者さんへ行くよ」

ちょっと素直になった私に、旦那さま
「そうか。午後の診察は3時から6時だからね。
 それまで、ちょっと寝かせて」

と、安心したようにベッドへ戻っていった。
ありがとう、私の騎士(ナイト)。
あなただけが頼りです。
次の戦い(いつだ)までゆっくり休んでね。
私も濡れタオルを目の上にのせてソファにもたれかかる。

しばらくウトウトしたらしい。
電話の音で目が覚め、受話器のありかを探す。
あたたたた。やっぱりまだ痛いなぁ。
電話の主だったからも、
「明日は土曜日だし、今日中にお医者さんへ行きなさいよ」
と諭された私は、
旦那さまが探してくれた目医者へ電話をかけてみた。
お正月中、腫れた目のままでいるのはいやだもんな。
朝よりは痛くないし、目も開けられるから、
近くの目医者なら自分で行けるかもしれない。
ちょっと怖いけど、今年の痛み今年のうちに
勇気をふるって電話した私の耳に聞こえてきたのは

「12月29日からお正月休みを頂いております」

という留守番電話の声だった。
うーぬ。
振り絞った勇気の行き場がない。
もう一度試すしかないのか、3種の抗炎症剤配合
「目をまるごと洗う爽快感」アルガード・アイウォッシュCOOL
目の痛みで失った年末の貴重な一日に、再び涙そうそう

18 : 35 : 00 | ブラック | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Oh!掃除
2006 / 12 / 27 ( Wed )
昨日は一日中
夜には どしゃ降りになって、
傘をさしてお店へ行った私の膝から下はぐしょぬれ、
コートを脱いだらフードに溜まっていた雨水
頭に流れ落ちてきました。

そして今日は、雨雲を一斉に吹き飛ばすような強風
空は晴天なので、お洗濯物を干したんだけど、
風に飛ばされちゃいそうです。
今日はバスマットやキッチンマット、玄関マットなどの
マット類を一度に洗いました。
洗濯機はゴゥンゴゥンと不穏な音を立てて、厚いマットたちと格闘。(擬人化)
壊れるんじゃないかと心配しつつも、
なんとか洗い終えたマット類をベランダに干すと、
吹きつける強風にあおられたキッチンマットが
べちん!と顔面をヒット。
ベランダで鼻を押さえ、1人ピョンピョンはねる不気味な主婦・アニー。

痛みに耐えつつ、風に飛ばされないように
沢山とめた洗濯ばさみも、
再び吹きつけた強風パパパパパ!と弾け飛ぶ。
うーぬ。
洗濯には向かない日だったか。洗濯ミス。
ベランダで「うまい」と膝を打つ、ひとり上手な主婦・アニー。

そう、朝から旦那さまがお出かけしているので、私は家に1人。
こんな日にしか出来ないこと、といえば
第一にお布団干しなのだけれど、
風で布団が吹っ飛んだら(ベタだわ)
回収するのが至難のワザなので、
前に一度マットレスを一階の庭に落としたことのある
経験者としては断念せざるを得ない。
その代わりに思い立ったのはワックスがけ
ワックスというのはかけるタイミングが難しい。
乾くまで歩いちゃいけないからね。
旦那さまが寝ている間にかけて、トイレに起きたりした場合、
ワックスかけたての廊下を歩くことになってしまう。
そうだ、今日はワックスがけの日にしよう、と決定した私は
まずルートの設定に入った。

ワックスをかけるのは、フローリングのLDKと廊下。
かけた後に自分がどこにいれば良いか、というと
玄関に一番近いパソコン部屋がいい。
乾くまでブログ書いてればいいもんね。
まず、LDKからかけ始め、廊下へ出て、玄関へ向かってかけていく。
ここで忘れちゃいけないのは、玄関まで一気に進んでしまうと
パソコン部屋に戻れなくなるということだ。
そうなったら玄関に突っ立って、ただ乾くのを待つしかない。
パソコン部屋の入り口手前で一旦とめて、
今度は玄関を上がったところからワックスし、
最終的にパソコン部屋の中へ入って行きつつワックスがけ終了。
このルートでぬかりはない、はずだ。

まずは掃除機をかけ、さらに水拭き
水拭き、といっても雑巾じゃなくて
フローリング用のウェットシートですが。
いちいちバケツに汲んだ水を運んで、
途中でこぼしたりするような時代は終わったんだぜぃ。
ドラッグストアのお掃除用品コーナーには、
ウェットシートに、ほこり取り用のドライシート
ワックスシートも、窓拭きシート網戸拭きシートもある。
便利な世の中になったものよのぅ。
でも、使い捨てシートの普及でゴミは増える。
便利なお掃除は地球に優しくありませんな、
ってなことを考えつつ水拭きを完了。

ワックスがけに入る前に、まずしておくことがある。
?トイレに行っとく
?キッチンに戻れないから珈琲もいれとく
?珈琲と煙草をパソコン部屋に運んどく
以上で、パソコン部屋にこもる準備も完了。

そういえば以前、害虫駆除剤を使ったとき、
お風呂場に立てこもったことがあった。
水を入れると、ぶわーっと部屋中に霧状の殺虫剤が撒かれるのだけれど、
そのパッケージに「霧状の煙は五分程度でおさまります」
書いてあったため、それでは霧がおさまるまで
お風呂にでも入って時間を有効利用しましょう、と賢く考えた私は
水を入れてシューシュー霧が出始めたところでお風呂に入った。

殺虫剤の散布後に、掃除機をかけたり拭き掃除をしたりなどの
必要事項が書いてあるだろう、と
お風呂につかりながらパッケージの注意書きを読む。
すると。
なんとそこには「注意!散布後、三時間は部屋に入らないでください」
書いてあるではないですか。
さ、三時間?三時間?
霧は五分でおさまっても、部屋には入っちゃいけないのか。
うわ?、どうやってお風呂で三時間も過ごすんだ。

なにか雑誌でも持ち込まなきゃもたない、と思って
おそるおそるドアを開けてみると、
もはや部屋中に真っ白な霧がもうもうと立ちこめていた。
む、無理だ。こんな殺虫剤の霧のなかでは、ダニも死ぬけど私も死ぬ。
諦めた私は、それからの三時間、
殺虫剤のパッケージを熟読し、
シャンプーリンスのボトルも熟読し、
軽石でかかとをこすり、膝もこすってみてを流し、
どんどんぬるくなるお風呂にお湯を足しつつ、
無駄な時間を過ごしたのであった。以上、回想終わり。

お風呂ではなく、パソコン部屋にたてこもる準備をした私は
LDKから廊下へとワックスをかけ始めた。
相方はフローリングワックス「アトピカ」
名前からしてアトピーの原因物質も除去してくれるワックスだろう、と
思いこんで買ったけど、ほんとにそうなのかな。
まさか「かけた後はピカピカ」って意味の
「後ピカ」じゃないだろうな。
今頃そんなことを考えても遅いのである。

なんだか不思議だなぁ。
年末に大掃除をするってこと自体、
ナンセンスだと思っていた私なのに。
年が変わる、といったって、実際には普通に一日が過ぎるだけ。
今日が過ぎ、明日になるだけのことなのに、
何かが劇的に変わるなんてこともないのに、
どうして大騒ぎしなくちゃいけないんだろう。
お掃除なんていつだって汚れたらすればいいことで、
なんでお正月を迎えるだけのために
必死で大掃除しなくちゃいけないんだろう。
何日かかけて大掃除するうちに、
最初に掃除した部屋なんてまた散らかっちゃうのになぁ、ナドト
考える方だった私が、今日は寝室、明日はリビング・・・と
毎日少しずつ大掃除を重ねている。
昨日なんて、お買い物の途中で
「今日は大安。〆飾りは大安の日に買うのが良いとされています」
と書かれているのを目にして思わず買っちゃったもんな、〆飾り
無宗教だし、初詣なんて興味ない、とか言ってたヒトが
お正月を迎える準備を着々と進めている。
なんだろうね、この変化。やっぱ、トシなのかしらね。ううう。

しゃがみこんでワックスがけしている間に頭を巡る様々な想い。
そのうち「日本伝統のお正月を大事にしたいですね」とか言って
黒豆とか煮出すぞ、私。
ぼやいているうちにワックスがけも終盤に近づいた。
後ろ向きにパソコン部屋へ入りながら、
ドアの前の最後の一画も終了。
さて。
後はブログ書きながら、乾くのを待つだけだ。
と、思ったら携帯が鳴り出した。

携帯。・・・携帯が鳴っている。リビングで。

嘘でしょうぅぅぅぅぅ!!
15 : 41 : 50 | ミルクだけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Merry Christmas♪
2006 / 12 / 25 ( Mon )
メリークリスマス!
そして今日がお誕生日の、My dearははきん♪おめでとう!

昨夜はサンタクロース、来ましたか?
うちにはサンタは来なかったみたい・・・。
うちのように職場が一緒でお財布も一緒、という場合
プレゼントっていうのも結構微妙になりますね。
千円ずつで(セコイ)お互いにプレゼント交換っていうのも
面白いかなーなんて思ったりもするのですが、
たとえ千円でも結構アレコレ考えて 「ちょっといいじゃん」
思える贈り物を選ぶのに時間をかけるに対して、
旦那さまコンビニかなんかでパパパと決めてきそう。

旦那さまに聞いた話ですが、昔の彼女の誕生日に
墨汁とガムテーププレゼントした人ですよ。
ウケ狙いか。
もらった彼女はどんな顔をしたんでしょう。

私も大昔におつきあいしていた人に、
「プレゼントは何がいい?」と聞かれたので
「う?ん、何か身につけるものがイイナ♪」と答えたら、
缶々入りのパンツ(それもセーラームーンのキャラ模様)を
プレゼントされて大激怒したことがあります。
身につけるものって言ったら普通アクセサリーでしょうがっ!
なんで?なんでパンツ
彼は慌てて「ウケ狙いだってー」と言いながら、
「ほーら、おまえの好きな猫のネックレス」
隠し持っていたチャーム付きの細い金のネックレスをくれましたが、
それはどう見てもじゃなくてヒョウだったし、
なんだかちょうど鎖に首を吊られてるみたいで哀れだったし、
とにかくパンツショックから立ち直るだけの効果は発揮できず、
素敵なアクセサリーに見合うプレゼントを、と
イタリア製のお洒落なシャツを贈った私は海老で鯛を釣れず、
気まずいクリスマスとなったのでした。

世の男性諸君に言いたい。
プレゼントにウケ狙いはいりません。
直球勝負でお願いします。

さて。
22(金)23(土)24(日)と3日間開催した
Pick Houseクリスマスパーティーも無事終了。
足を運んでくださった皆さん、ありがとうございました。
金・土の2日は、旦那さまみのりん
一応サンタの衣裳でお出迎えしましたが、
最終日の昨日は普通の格好に戻ってしまいました。

旦那さまは脱ぐ時に衣裳のマジックテープを
バリバリって引きはがしてしまってダメにしたし、
は昨夜、他の仕事で忙しくて
お店に行くのが遅くなってしまい、
それから衣裳を着るのもなんだか面倒で。
別に前日、お客さまから
「Annieがその衣裳着てると、サンタっていうより魔女だね」
と言われたせいじゃないですよ。
そんなヒドイことを言ったのは、実名でお呼びしますが
まあくん、あなたです。

みのりんも1人だけサンタ衣裳は嫌だったのか、
普通の格好でしたが、
お客さまが持ってきたトナカイのヘッドピースをかぶって
はっちゃけておりました。

minotona


おでこがかわゆい
前夜も朝までお店にいて、
そのまま昼間もお仕事して睡眠不足のみのりん、お疲れさま。

さあ、今日の営業が終わったら
クリスマスの飾り付けを片づけて、お正月モードへ。
年賀状の宛名書きと発表会台本はなんとか終わったものの、
ビデオ台本と漫才台本書きが残っております。
それが終わったら発表会のBGM作りもあるし。
やっぱり今年も年末までAnnieの怒濤デイズは続くのです。
16 : 25 : 14 | お砂糖ひとつとミルク | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
ねもい
2006 / 12 / 21 ( Thu )
暴デザお仕事に追われて、ねもい。超・ねもい
(我が家では寒いは「さもい」、眠いは「ねもい」)

明日は写真を撮ってもらわなきゃいけないので、
昨日のうちに、忙しい合間を縫って
美容院カットだけしてもらいました。
その模様はコチラ→「Only moonshine

すっごくねもいのですが、お店へ行かねばなりません。
今日は昼間、免疫細胞療法の日だったため、
旦那さまが点滴運びでまた名古屋まで二往復してくれました。
多謝・多謝。
でも、早起きで出かけた上に二往復なので、
さすがに夜は仕事できないでしょう、ということで
今日はピンチヒッター・BOBくん
お店を手伝ってくれるのです。
さあ、支度して行かねば。

しっかし、私自身こんな寝不足状態でハタシテ大丈夫なのか。
そして、こんなに寝不足が続いていて、
ハタシテ明日はマトモな写真が撮れるのか。修正必至。

でも、まだまだ今週いっぱい寝不足の日々は続くのです。
ガンバレ、私。

20 : 31 : 38 | ブラック | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
よく見てみたら・・・
2006 / 12 / 19 ( Tue )
お買い物の途中でみつけました。

zaba


ザバカレー。

ザバ!

とってもスパイシーな感じね。
きっと力が入りすぎたんだよね。
ちなみに正式名称は「サバカレー」
ま、私もヒトのことは言えません。
昨日のブログ中、変な日本語書いてたしなぁ。
「大きな魚の魚拓」って、
だから魚拓なんですよ?だ。

ちなみに、この「○○ですよ?だ」
今、我が家でブームとなっております。
アユママが、
「○○しちゃだめでしょ!」と叱るたびに、
「○○しちゃだめじゃないですよ?だ」と可愛い声で言い返す
目下第一次反抗期中のプリティー次女(ふたちゅ)。
ふたちゅ、だから可愛いのであって、
これをオトナどうしで言い合ってると最終的に結構むかつきます。

さて。
の病院へ行った帰りにお買い物をしていて、
“ザバカレー”を発見したので
店員さんを気にしつつ携帯カメラで撮影に及んだわけですが、
同時に暴デザ某デザイン事務所からのメールに気づきました。

げげげ。例によって、また急なお仕事メールです。
明日、明後日で勝負しろ、ですって。
ふは。ふははははふははははははは

今週のアニーの、明日はどっちだ!
20 : 11 : 10 | ミルクだけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
カレンダー
2006 / 12 / 18 ( Mon )
今年のカレンダーもあと2週間
に、2週間ですよ、あぁた。
今年中にやらなきゃいけないことを考えると
少々うんざりしてしまうAnnieです。

クリスマスのカードと、
ポスティング用ハガキと、年賀状の印刷は完了。
一昨日は旦那さまと一緒に
ご近所をポスティングして回りました。
ポスティングといっても120?30枚程度。
本当にご近所の、お店まで歩いても5、6分くらいの
距離を回っただけなんですけれども。

テクテク歩きながら旦那さまがぼやきます。

「こうして配っても、1組か2組来てくれるかどうかだよなぁ」

そうだろうねぇ。
一生懸命可愛いカード作ってみたけど、
ほとんど見ないでゴミ箱にポイされちゃうんだろうな。
でもさ、たまたま店の前を通って看板見たときに、
「あぁ、あのお店ってここにあるんだ?」って
一人でも思ってくれたらラッキィなんだからさ。
そういえばお正月もやってるらしいな、
ちょっと覗いてみようかな、って思ってもらえたら
言うことないし。
あんまり欲張らずに、地道にいこうぜ!ナドト
自分に言い聞かせつつ、テクテク、テクテク。

「いつもは車で通り過ぎちゃってる道を、
 こうしてゆっくり歩くっていうのもたまにはいいよね!」


二人でお散歩、楽しいな、と浮かれていたら、

「車が来るよ。道の真ん中歩くんじゃないの!
 ったく、子どもじゃないんだから・・・」


と叱られました。ちぇー。
叱られつつも、ポスティングは無事終了し、
残すは年賀状の宛名書き。
宛名と、一言メッセージを添えるのだけは
いまだに手書きにこだわる私です。
いつもパソコンで文章を書いているから
タイピングはどんどん速くなってるんだけど、
手書きをめったにしない分、
漢字もどんどん忘れてきてるからね?、とか言いつつ
うちのパソコンには宛名書きソフトってものが
入ってなかったりするので、
事実上手書きしか方法はないのではあった。

200枚ほどの宛名書きは、
まだやっと半分終わったところで、
でも今週中に漫才台本一本と、
幼稚部の発表会用台本も仕上げなくちゃなりません。
今週末はお店のクリスマスパーティーだし、
クリスマスが終わったら、
すぐに飾りつけを片付けて大掃除して、
お正月飾りに替えなくちゃいけないし、
家の大掃除はお風呂と窓拭きが残ってるし、
あぁ、時間がない。時間がないよぅ。
これがヨーロッパとかアメリカならば、
「Merry Christmas & Happy New Year」なので
飾りつけはそのままいけるのに、日本って不便だわ、と
ツリー飾って喜んでるくせに文句のひとつも言いたくなる。

優先順位を決めて、効率的に2週間を過ごさねば、と
カレンダーとにらめっこしていたら、
まだ来年のカレンダーを買ってないことに気がつきました。

プリンスエドワード島へ旅行に行ったおばちゃまから、
お土産に頂いた素敵なフォト・カレンダーがあるのですが、
いかんせん外国のカレンダーなので祝日が入ってない。
今年のカレンダーは大きさも手頃で、
ちょこちょこ書き込みもできて、
何より素朴な感じのイラストが部屋のイメージに合ってるので
結構お気に入りだったのだけれど、
来年用のをお店で探してみたら残念なことにもう売り切れ。

「カレンダー買わなくちゃなぁ。なんかいいのないかなぁ」

お店でそうつぶやいていたら、ボブくんキラリ、と目を輝かせ、

「素敵な魚拓のカレンダーがあるよ」

と言いました。
釣具屋さんでもらったという、
一ヶ月ごとにどどんと大きな魚の魚拓がついているシロモノです。
ぎょたく。
カントリーテイストで統一したい、と思っている
我が家のリビングに魚拓カレンダー

「い、いりません

丁重にお断りすると、ボブくん

「大潮とかの印もついてるのに・・・」

と残念そうにつぶやきました。
ええ、だったら尚更、いりません。
カレンダーにそんなマークが付いていたら、
きっと旦那さまがソワソワしちゃって仕方ない。
釣りに行くとなったら、糸の切れたタコになっちゃう旦那さま
この前は本当にタコ釣って来たけどね。

さて、2006年もあと2週間。
残り少ない今年を、皆さんはどう過ごされるのでしょうか・・・。

18 : 34 : 07 | ミルクだけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ある意味「振り込め詐欺」
2006 / 12 / 15 ( Fri )
♪愛してる?の響きだけ?で
 強く?なれ?る?気がした?よ


携帯から「チェリー」(byスピッツ)のメロディが
流れ出したのは昨日の午後2時近くのことである。
「チェリー」を着信音に設定してあるのは家族からの電話で、
最近は痛み止め薬のせいで妄想にかられることが多くなった
と自他共に認めているから、
昼夜に関係なく、病室からでもお構いなく、
この着信音とともにヘルプコールがかかるので、
最近は「チェリー」を聞くと背中に緊張感の走る私である。

ちなみにもう1曲、私を緊張させるのは
Rolling Storns「Brown Sugar」で、
こちらは毎回きまって「急ぎなんですけど!」とコピー仕事を発注し、
「いつ出来るんですか!」とほぼキョーハクに近い催促電話を
矢継ぎ早にかけてくる暴デザイン某デザイン事務所からの
着信音に設定してある。
この曲がかかると、つい「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」と言うのが
口癖になってしまった。

以前はベートーベンの「運命」(♪ジャジャジャジャーン)を
着信音にしていたところ、鳴り出した瞬間に
心臓がきゅうっと縮みあがってしまい、
仕事に対する緊張恐怖感が倍増するので
ノリノリな曲に替えてみたのだけれど、
あまり効果はなかったみたいだ。
好きな曲なのになぁ。

さて。
昨日午後2時の「チェリー」
電話の主はではなく、だった。
ホッと安心、したいところだったのだが、
の声は思いっきりせっぱ詰まっている。

「今から病院に来られる?もう私、無理?!」
「え?ど、どうしたの?」
「やったことないから出来ない。
 教えてもらった通りにやったけど出来ない。
 お父さんからも怒られて、後ろの人にも怒られて、
 もう無理。出来ないから来て。あなたがやって」

「は?後ろの人?」

スミマセン、お母さま。
話が見えないんですけど、と言いかけて、
ハタ!と思い当たった。

「並んでるの?ATMに?」
「違う違う。銀行の機械。お金入れる機械」
「だからATMでしょ?」
「ATMってなによ!」

よ。世間では「銀行の機械」をATMと呼ぶんだよ。
でも、にとってATMはお金入れる機械なんだな。
私にとってはお金出す機械だもんな。
だから貯金が溜まらないんだな、トホホ、などと
悠長に構えている場合ではなかった。
昨日は免疫細胞療法の治療費を振り込む期限だったのだ。

とはいえ、の口座に治療費は入れてあるし、
クリニックの口座も同じ銀行だし、
そんなにややこしい振込ではないはずなので、
に優しく言い聞かせてみる。

「落ち着いて、もう一回やってみたら?
 機械の言うとおりにやれば大丈夫よ」

「出来なかったもん!」

即答である。
が言うには、何度も間違えて「機械に怒られ」て、
グズグズしてるうちに後ろで待っている人からも、
「後にしてください!」と怒られてしまったらしい。
後ろの人も気の毒だけれど、怒ることないのになぁ。
まあ、いくら親切な人でもATMとなると、
手取り足取り教えてあげるってわけにはいかないんだけど。
今は並んでいる人もいないというので、
だったらもう一度ゆっくりやってみたら、と言ってはみたが、
もうやだ、怖い、とは言い張る。

は結構大胆なひとで、1人であちこち旅行にも行く。
ボートを漕ぎたい、と言いだして、
まだ幼かった私を乗せて川へ漕ぎだし、
「戻れなくなったらどうするの?私、泳げないよ」
と心配する私に、
「ママも泳げないけど大丈夫よ。
 可愛い親娘が流されていたら、誰かが助けてくれるから」

と暢気に笑った、度胸があるというか楽天的ななのだけれど、
相手が機械となるとからっきし意気地がなくなるらしい。

私は時計とにらめっこする。
もう時計はとっくに2時を回った。
夕方までに仕上げなければならない仕事は、
戻ってから急いでやれば何とかなるかもしれないけれど、
家から病院まで30分は見ておきたい距離なので
3時までに振込めるかどうかが心配だ。

「間に合うかなぁ。ちょっとキツイかもしれない。
 ね、もう1回だけ試してみたら?」


私が再度提案したとたん、はプチリ、とキレた。

「そんなこと言うんだったら、もういい。
 また怒られるかもしれないけど、
 今日中に振り込めないかもしれないけど、いいわ」


出た。必殺お母さんがどうなってもいいのね攻撃。
もういい、と言いつつ、
どうかなったらあなたのせいだからね、とほのめかす。
相手の心にチクチク刺さる使っちゃいけない技である。
反則だよ、おっかさん。

「ちょ、ちょっと待ってよぉ」
私が口を挟む間を与えず、母は続ける。
「お父さんなら機械の使い方がわかるから、
 ここまでお父さん連れてきてやってもらうわ。
 今日は調子が悪くて、お父さんフラフラしてるけど」


うへぇ。を使うか。
それじゃ私がまるでみたいじゃないですか。
合わせ技だよ、おっかさん。

「・・・5分で出るよ。30分後にATMの所にいて」
「ほんと?」

の声が弾んだ。

「じゃ、ずっと並んで順番取っとくね!」

30分、グルグルと列に並ぶって、
そんなことしたらまた怒られちゃうぞぉ。
慌ただしく書きかけの原稿を保存して、
パパパと着替え、サササと髪をとかし、
愛車のサンボくんに飛び乗る。
走れ、サンボ。
は進め、は急げ、は突撃。
小雨の中をぶっ飛ばして病院に着くと、
誰もいないATMコーナーを出たり入ったりして
周回しているを発見。

のカードをATMに入れ
「お振り込み」キイを押す。
「暗証番号は?」
ささ、と母が手を伸ばし、暗証番号を入力。
振込金額を入力して確認キイを押すと、
「振込先? □□クリニック」
と、既に登録してある病院口座が出た。

「・・・登録してあるじゃん」
ポチッとな。振込完了。

「うわあ。簡単だね」
が歓声をあげる。うわあ、じゃないよ。
「さっきはどうして出来なかったのかなー。
 支店名や口座番号を何度も打ち間違えたけど、
 打たなくても出来たんだねー」

だからね、よく画面を見なさいって。
「ああ、良かった。助かった。
 せっかく来てくれたんだから、送ってくれると
 もっと助かるわー」


・・・よ。
さっきのキョーハクまがいの、せっぱ詰まった声はどこへ行った。
さっきまで、まるで悲劇のヒロインみたいだったのに。
私はちょっと呆れて、つくづくとを見る。
私にもこういうところがあるんだろうか。
親娘なんだものなぁ。
いいとこも悪いとこも、似ちゃったりするんだよなぁ。
どうなってもいいのね攻撃は、よくないな。
私も気をつけよう、と心に誓いつつ、

「〆切あるから、駅までね」

と、返事をした私であった。
15 : 47 : 34 | ミルクだけ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
こりこり
2006 / 12 / 12 ( Tue )
年末のご案内年賀状のコピー仕事が一段落。
よその年賀状コピーを書きつつ、
自分たちの年賀状はいつ書けるんだろうか、と
実は相当焦っておりました。

なにしろ年末は印刷物がとっても多い。
まず、12/22?24の3日間開催する
「Pick Houseのクリスマスパーティー」のチラシとご案内ハガキ。

そして今回は初めてポスティング用のハガキも作成します。
飲酒検問も厳しい昨今、
歩いて飲みに行けるお店があるといいなぁ、なんて
思っている方もご近所にいるのではないかと思うんですが、
どんなお店なのか知らないと結構入りにくいもの。
そこで、お店の簡単な紹介や地図、
年末年始の12/15から1/7まで無休営業します、
というご案内を入れたハガキを
店まで歩いて少しの距離のお宅へポスティングしてみようか、
ってことになったのです。
もちろん予算はないので、ハガキ作るのも
ポスティングに回るのも全部自分たちでするのですが。

後は、お店の年賀状と、私のお仕事年賀状と、
プライベート年賀状を作らねばいけません。

年賀状は、文章を替えれば、
同じデザインでもいいかなぁと思うんだけど、
それでもクリスマス用ポスティング用年賀状用、と
3種類のハガキを結構な枚数作るわけで、
うちのプリンタは年に一度のフル稼働中なのですが・・・
最近はプリンタも、そして紙の質も格段に良くなって
すごくきれいに印刷できます。
でも、
インクがなくなるの早すぎないか?

もう、何かの陰謀じゃないかと思うくらい、
インクがとっとこなくなっていきます。

「マゼンダが少なくなっています」
「またかよぅ!」

時節柄、赤色を良く使うせいかなぁ、と
予備のインクに入れ替える。すると、しばらくして

「イエローが少なくなっています」
「イエローもかよぅ!」

まあ、黄色はPick Houseのイメージカラーだしな、
仕方ないかも。

「ブラックが少なくなっています」

・・・ブラックよ、お前もか

おまけに100枚くらいプリントするごとに、
こすれが出たり、しましまが出たりするので、
「ノズルチェック」「プリントヘッドの位置調整」とかを
しなくちゃならず、その度にまたインクが減る。
インク残量を気にしながらプリントするのは嫌なので、
仕方なく調達に向かう私。
インク買って、の病院へ行って、仕入れして帰ろう、
などとスケジュールを組み立てつつエイデンへ。

はぁ、忙しいな。
ハガキのデザインするのにパソコン画面とにらめっこしてるせいか、
最近左の首から肩にかけてがこりこり
もともと慢性の肩こりなんだけれども、
今回のはちょっとハンパない感じ。
手が上がらない、ってほどではないにしろ、
こりこりの範囲が広くて痛い。
ストレッチしたり、温めたり、色々してるんだけど
なかなか改善しないんだよなぁ、と
予備インクを買い物かごに入れてレジへ向かおうとした
私の目が一瞬釘付けになった。

そこにあったのは
「マッサージチェア 体感コーナー」の文字。
マッサージチェア
ああ、マッサージチェア
ふらふらとそちらへ吸い寄せられていく私。

そのコーナーには
各メーカーの最新機能チェアが集められていた。
お昼過ぎ、という時間のせいなのか、
誰もそこで「体感」していない。
すぐ近くのトレーニングマシンのコーナーで、
太った男の人がただ1人、
「ロデオボーイ」にまたがって揺られている。
あれはちょっと恥ずかしいよなぁ。
連れでもいて、ワイワイ言いながらやってるならまだしも、
つっこむ人もいないまま、頭のない馬に揺られてるなんて
いたたまれない。
でも、ここで1人マッサージチェアに座るのも
似たようなものかもなぁ。おばあちゃんくさいしなぁ。

頭では逡巡しているにも関わらず、
私の足は体感コーナーの中へ向かっている。
すごいな。ごついな、マッサージチェア
うちの部屋なんかに置いたらものすごい違和感だな。
なんて思いつつ、ひとつのチェアに腰掛けてみる。
さすがに目立つところは恥ずかしいので、
二列目くらいのやや小さめのチェアに座るところがいじましい。

□□□□
□□ ←=アニー所在地
□□□□

もはや買い物かごも下に置いてしまい、
靴まで脱いで足置き台に乗せ、すっかり「体感」モードの私。
ふと見ると、
「多くの方に体感頂きたいので、お一人さま15分以内でお願いします」
という看板が立っている。
いいよ。15分で構わない。お願い、私の肩を楽にして。

楽にして、は良いのだけれど 
さすが最新機能のマッサージチェア。
最新過ぎて、使い方がさっぱりわからないのであった。
適当に操作モニターをピッピと押してみる。
「コリ改善」。これしかないでしょう。
作動し始める最新式マッサージチェア
でも、これって私の肩の位置にあってるのかしら。
ここでも「ヘッド位置調整」か、などと
あれこれボタンを押していると、店員さんが近づいてきた。

「こちらはコリ感センサーが付いていますので、
 センサーを握ってみてくださいね?」

「あっ、はい、こ、これかな?」

焦りまくる私。
ブティックなんかでも、買う予定がなくて
ただ眺めてる時に店員さんが来ると緊張しちゃう性格です。
「コリ感センサー」というのはウソ発見器の機能を使っているそうで、
マッサージしている間に「おっ、そこそこ」と感じているのを
手に握ったセンサーで読みとり、
集中的に攻めてくれるシステムらしい。
へぇぇ、すごいですね。
ちなみに体型センサーも付いているので、
「ヘッド位置調整」とか言って悩まなくても良かったみたい。
すっごいなー。
銭湯とか温泉とかで試したことのあるマッサージチェアとは
まるで違うカガクな機械だわー。
昔のは自分でローラーの位置をあわせなきゃダメだったし、
ローラーもゴリゴリ上下するだけのアナログチェアだったもんなー。
感心しつつお値段を見ると30万円と書いてあった。
けっ。欲しくないやい。

店員さんが去った後も、ちょっと所在ない私。
タイマーは15分設定になっているし、
カバンから文庫本でも出して読もうかな、とも思ったけれど、
なんか居座ってる感が漂いそうだからなぁ。
ふと見ると、いつの間にか周囲のチェアに、
おじいちゃんおばあちゃんが座り始めている。
みんなものすごく手慣れた感じだ。
毎日ここに通ってるのかなぁ、などと思っていたら

「あいたたたたたた」

思わず声が出てしまった。
足置き台からイボイボが出現して、
足裏のツボをぐいぐい押し始めたのだ。
痛い。ものすごく痛い
でも、足裏マッサージの切り方がわからない。
観念して、痛みに耐えながらマッサージチェアに身を任す私。

「うぅ・・・・あたたたたた」

痛い15分間が終わり、
さて私の肩はどうなったかというと、
15分なんかじゃ足りんわい、とばかりに
まだパンパンに張ったままだったので、
仕方なく薬局に寄って「インドメタシン」配合の湿布を買うことに。
最新式マッサージチェアのおかげか、
「インドメタシン」のおかげなのか、
今日は少し肩が楽になっているようです。

クリスマス用のチラシとハガキ、
ポスティング用のハガキは何とか仕上がりましたが、
残るは年賀状
年賀状作ってる間にも、きっとまた肩はパンパンになるのでしょう。
インクがなくなったら、また「体感コーナー」
行ってみちゃおうかな、なぁんて
少し味をしめてしまったかもしれないなぁ。テヘヘ♪
19 : 15 : 18 | ミルクだけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
落花生
2006 / 12 / 10 ( Sun )
お豆が好き、ということについては
以前にも書いたような気がします。

・・・あ、あったあった。5月だ。
ブログ始めた頃ですねぇ。
親父さま
「私の場合 豆は傍にある限りやまりません」
とコメントしております。コチラ→「

そう、お豆好きな家族なのです。
柿のたねとか塩豆とか
フライビーンズ(なぜか父は『屁こき豆』と呼ぶ。お下品ね)とか
あればあるだけ食べちゃうので、
は豆屋さんでナッツ類を買ってくると、
家族にみつからないように家のあちこちへ隠したものです。
そして・・・どこに隠したのかを忘れてしまう

よ。あなたはリスですか。
そういえばはネズミ年。

大掃除の時には、思いもかけない場所から
賞味期限が切れて湿気てしまったお豆たちが
よく発見されたものでした。

お豆たちの中でも、むきながら食べる
殻つきの落花生はことに好きで、
殻や皮が飛び散らないようにとが広げた新聞紙の上で
むいた殻を山盛りにしながら食べていたのを思い出します。
めんどくさい、っていう人もいるのでしょうが、
殻や皮をむきながら食べるものって
どこか人を集中させます。
天津甘栗、とかね。
子どもの頃、なんて読むのかわかんなかったなぁ。
「あまつあまぐり」だと「あま」重なり(俳句用語ね)だし、
「てんつかんぐり」ナンカヘンだし・・・と悩んでいて、
おぅ!天津飯のテンシンか、と気づいたときには目から鱗。
をむくのにも人は夢中になりますね。
で宴会っていうのがイマイチ盛り上がらないのは
ナントカ上手にの身を取り出そうと
みんなが必死になるからだと思う。

さて。
昨夜、所用があって
旦那さまのパパのお店・Pick&Pickへ顔を出しました。
土曜の夜ということもあって、店内は大盛況でしたが、
お友達のアユママが隣の席を取っておいてくれたので
なんとか座ることができました。
アユママのお隣には、
「おもいでぶラザーズ」大きい方・・・モトイ、Iさん
ででんと座っていらっしゃいます。
この混みようではなかなか用事もすませられないな、と
思いつつビールなどを頂いていると、
Iさんが付きだしの落花生をむき始めました。
アユママにも分けてくれたので、

「いいよね?、やっぱり殻つきが一番だね」

と言うと、

「そうかぁ?俺はやむをえずむいてるんだけど」

と、Iさん
『カレーは飲物』と豪語するIさんのことです。
たぶんむいてあるピーナツならば、
つかみ取りのように握ってそのまま口に流し込むのでしょう。
アユママは、というと
ちゃっかりIさんがむいたピーナツを食べております。

「あっ、三つ子のピーナツ発見!
 やっぱりさぁ、落花生は千葉産がいいんだよね」


千葉県は落花生の産地。
それを知ったのは、大学の語学クラスに
千葉出身の男の子がいたからだったなぁ、などと
思い出しつつが言うと、
アユママがきょとんとして聞き返しました。

「・・・チバサン?」 
「うん。千葉産」
「千葉さん、って?」

ひ、人の名前じゃないよ!
いや、千葉産ってね、と説明しようとする間にも、
アユママはきょろきょろ「千葉さん」を探している。

「ちがうちがう。千葉県産のこと」
「千葉ケンさん?どこにいるの?」
「ちがぁう!」

落花生から話が始まっていることは、
アユママの頭から完全に抜け落ちている。
不毛な会話を続ける私たちを
Iさんが呆れ顔で眺めている。
昨夜から釣りへ出かけ、
この場に同席していなかった旦那さま
どんな獲物を釣り上げたのかはまだわからないけれど、
きっと私が釣ったみのりんに匹敵する天然の大物には
かなわないでしょう。ビバ、天然。

ちなみにピーナツ。
脳に良いらしいですよ。
ボケ防止によさげ。
天然ボケに効くかどうかは謎ですが。
14 : 31 : 55 | お砂糖ひとつとミルク | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
業務連絡
2006 / 12 / 08 ( Fri )
え?、業務連絡、業務連絡。

「Pick Houseからのスペシャルなお知らせ」がありまぁす。
こちらから、ご覧になってくださいね!
  ↓
Annie's Dining
19 : 55 : 16 | お砂糖ミルク入れ放題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
疾走する休日
2006 / 12 / 08 ( Fri )
昨日はお店定休日
でも、旦那さまには朝から大切なお仕事が。

免疫細胞療法という最先端の治療を
が受けることになって、
名古屋の病院で採血を行ったのが先月のこと。
その血液から免疫細胞を培養した点滴が、
横浜のラボから名古屋の病院へ届く昨日、
本来ならば私たちはまたを連れて
名古屋まで行くはずでした。

ところが、緊急手術を受けた
名古屋の病院まで行くことはとても無理、という状態に。
培養した免疫細胞の保存はできないため、
点滴が不可能であればキャンセルするしかないのですが、
この治療は保険の利かない自由診療で、
キャンセルしたとしても随分な費用がかかってしまいます。
ちなみに、1回分にかかる費用が27万ちかく。
それが6回1クールなのですから・・・ぎょぎょぎょ

貧困層に属する身としては、
ぎょぎょぎょ、というしかないお値段ですが、
はこの療法に全ての望みをかけているわけで、
「藁にもすがる想い」とはよく言いますが、
私たちはこの高い藁にすがるしかないわけで。

このにもすがれない、となると
は気持ちのうえでも落胆してしまうだろうし、
その精神的なダメージはきっと体にも影響してしまう。
なんとか治療を受けさせてあげられないだろうか、と
思っていたところ、
「ご家族が点滴を取りに来て入院中の病院へ運び、
 その病院で点滴を受けさせてもらえるなら可能です」

という朗報が。そして、
「入院中の病院で採血してもらい、血液を名古屋まで
 運んで来れば、また培養に回します」

というお話も。

そうか、その方法があったか。
さっそくの入院する病院の担当医にお願いしてみたところ、
「前例はありませんがやってみましょう」
と言ってもらえました。
そこで、私たちの出番となるわけです。
題して「年の差夫婦の点滴&血液輸送 名古屋2往復大作戦」!

横浜から名古屋の病院へ点滴が届くのは朝10時過ぎ。
そして、名古屋から横浜へ血液を運ぶ便が出るのは午後4時半
その間にこちらの病院へ点滴と採血キットを運び、採血をしてもらい、
また血液を名古屋へ運ばなければなりません。

朝8時。
私たちは愛車サンボくん(ワゴンR)に乗り込み
名古屋へ向かって出発しました。
の心には一抹の不安

「ねぇねぇ・・・サンボくん、高速走れるのかな?」

中古で購入したサンボくん。実はもう相当なお年寄り
普段乗る分には元気に走っていますが、
高速道路を走らせたことはありません。
ちなみに名古屋へを連れて行くときには、
お客さまのご厚意で高級ワゴン車(!)を貸して頂いてます。

「うーん・・・あまりスピードは出ないと思うけど・・・」
「何?くらい出せるの?」
「110?がせいぜいじゃないかなぁ」

そ、それで間に合うのだろうか。
もすこし早く出発すればよかったかも。
ちょっと後悔しつつ、通勤時間帯で混み合う街を抜け、
東名高速インターへ。
ETCなんつうものは付いてないので、
ETCってなによ、エトセトラかよ、
ELTはEvery Little Thingだけどね、
ELOはElectric Light Orchestraだよぅ、などと
ゴタクを並べつつ通行手形を受け取り、いざ高速。

「行け!がんばれ!サンボくん!!」

いきなり追い越し車線に躍り出るサンボくん
迷惑だ。大人しく走行車線をキープするべきだ。
と、思いきや。
アクセル踏みっぱなしの旦那さまに応え、
サンボは結構なスピードでかっ飛ばし始めました。

「おぉ!出る出る、140?出た」

140?。サンボのスピードメーターの上限ですょ。
疾走するサンボが放つ音たるや、すさまじいもの。

う゛ぃいいいいい!う゛ぃいいいいい!

ああ、コワレルサンボが壊れてしまう。
旦那さまが握るハンドルは、ガタガタブルブルと震えております。

「やめてぇ、壊れる!火を噴く!ハンドル取れる!!」

サンボと共鳴するかのように悲鳴をあげる
すさまじい音をたてながら疾走する軽自動車に
危機迫るものを感じたのでしょうか、
前を走るトラックも次々と道をゆずってくれます。

「ど?けどけどけ?ぃ!邪?魔だ邪魔だぁ?!」

旦那さま、絶好調。
まあ、普通に走行車線から抜いていく車も
もちろんあったわけですが、
名古屋市内で少々混雑にはあったものの、
爆走のおかげで予定時間より随分早く病院へ到着。
横浜から点滴が届くまで少し時間を潰したのち、
点滴セットと採血セットを受け取った私たちは
ふたつの保冷ボックスを抱え、再び車上の人に。

「ど?けどけどけ?ぃ!邪?魔だ邪魔だぁ?!」

12時少し前には、の元へと到着しました。
担当のお医者さんが来るまでジリジリ待つこと30分。
だけの担当医ではないので、
お忙しいことはわかっていても、「早く早く」と気は焦る。
やっと現れた先生は

「あ、どうも?。ちょっと見せてね」

と、ボックスの中身を確認し始めました。
あっ、もうちょっと慎重に扱ってください。
この中身に27万近くかかってるんです、なんてことは
言えないながらもハラハラしている先生がひと言。

「ん?この点滴はチョッカンでいいのかな?」

チョッカン
なに?なんのこと?
直感、じゃないよなぁ。直管、か?マフラーとかの?
直管で公道を走っちゃいけないんだぞぅ。
が途方にくれていると、旦那さまにも

「そうなのかな?」

とお訊ねになっています。
わっ、私たちにはわかりません。
そうこうしているうちに、看護婦さんも見えて、
たぶんこういう採血とかには
看護婦さんの方が手慣れていらっしゃるのでしょう、
手際よく採血して三本の試験管(凝固剤入り)に血液が入れられ、
続いて点滴の準備に入ったので、
私たちは空の点滴用ボックスと血液入りボックスを抱え、
再び旅立つことにしました。

「行ってくるね」に声をかけると、
「頼むね、よろしくお願いしますね」
こちらを拝むようにして見送っています。
さあ、少し時間には余裕があるけれど、
万全を期して行こう。
ボックスを抱えた私たちがエレベーターに乗り込むと、
乗り合わせた人々が「なんだろう・・・」という顔で
ちらちらボックスを見ています。
「揺らさないように、慎重にね」
血液入りボックスを担当する旦那さまに声をかけると、
人々の目が一瞬旦那さまに集まり、
みんななぜか緊張した様子で
ボックスにぶつからないよう体をずらしてくれます。

一階に着くと、ドアを開けてくれた人が
扉を押さえながら「どうぞ!」
ありがとうございます、と言いながら、
早足で車へ向かう私たち。

「みんな、箱見てたねぇ。なんだと思ったのかな」
「私たち移植コーディネイターだと思われたのかも」
「えー、一般のエレベーターで運ぶんだぁ、って?」
「そうそう。やけにラフな格好してるけど、
 これはカモフラージュのためなのかなぁ、とかね」


ないない。絶対こんな移植コーディネイターはいないし、
壊れる寸前の軽自動車で運ぶなんてこともない。
でも、私たちが運ぶのはの命をつなぐための大事な血液です。

「午後は眠くなるからなぁ。気を引き締めないと」

そうだよねぇ。
私たちが前の日に床についたのは、午前4時くらい。
3時間半くらいしか寝てないのだから、
たっぷり睡眠をとるタイプの旦那さまにはキツイよねぇ。

小雨がぱらつき始める中、再び名古屋へ向かう私たち。
旦那さまにはキツイよねぇ、とか言いつつ、
助手席のが睡魔に襲われ始めてしまう。
イカン。イカン。旦那さまが頑張ってるのに、
が居眠りしてどうするのよ。
さあ、しっかり目を開けて。・・・・ゴツン
そう思いつつもしっかり船をこいでいたの頭が車窓にぶつかる。
イカン。イカン。
寝たのばれたかなぁ、と思いつつ、
缶コーヒーを開け、旦那さまに差し出す甲斐甲斐しい妻。

「ガム食べる?タバコ吸う?」
「いや・・・全部いっぺんには無理」
「そ、そうですよね」

ごめんね、帰りは私が運転しようか、というの申し出も
旦那さま「いやいやいや」と断った。
妻への優しい思いやりか、妻の運転への不信感のどちらかだろう。

う゛ぃいいいいい!う゛ぃいいいいい!

小雨の中、サンボくんは疾走し、
3時半を回った頃、私たちは名古屋の病院で
血液の受け渡しを完了。
雨雲のため、早くも暗くなり始めた帰路は
さすがに旦那さまもしんどそうな顔になった。
一生懸命バカなことを言って旦那さまを笑わそうと
する甲斐甲斐しい妻の努力が、ただの迷惑だった確率75%

なんとか家にたどり着き、「お疲れさま」と声をかけあって、
旦那さまがパソコンゲームに向かうこと30分。
がリビングで洗濯物をたたんでいると、
旦那さまが悲しそうな顔でドアを開けた。

「アニー・・・」
「あれ、どうしたの?」
「今日はお休みだから、もっと遊びたいの」
「うん、遊べば?パソコン使ってていいよ」
「でもすごく眠いの。まだ7時なのに」
「じゃあ、寝る?」
「7時なのに、今から寝たらお休み終わっちゃうよぅ!」

いやだよぅ、遊びたいよぅ。
でも、眠いんだよぅ、どうしよう。(お子ちゃまか!
眠気との戦いにほぼ破れ、それでも抵抗を試みようとする旦那さま
ベッドに連れて行き、毛布と布団でくるんであげると、
最後の抵抗で漫画本を読もうとした彼も
ほどなく眠りに落ちていきました。
その寝顔を見ながら、の代わりに
手を合わせずにはいられなかった妻であります。多謝、多謝
17 : 17 : 30 | ミルクだけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
珈琲店で
2006 / 12 / 06 ( Wed )
と親しい女性から電話があったので、
珈琲店で待ち合わせをした。
ひどい風邪をひいたそうで、時折咳き込みながら
「風邪をうつしてしまうと大変だから
 お見舞いも遠慮させてもらってるんだけど」

と、彼女はクリームを浮かべたココアを飲んでいた。

仕事でが随分お世話になっている人でもあり、
たとえ永らえることはできても
仕事に復帰するのは無理だろう、という病状を考えて、
やりかけたままになっている仕事を今後どうするのかを
相談したかったのだという。
家族はほとんどの仕事に関わってこなかったし、
私も頼まれた仕事はしても
全体を把握してはいなかったので、
ご迷惑をおかけするけれども後始末を進めて頂けないか、
指示を出してもらえれば私の出来ることはするから、と
お願いした。

「やり残したことを思うと、どんなにか悔しいだろうし、
 全てを断ち切ってしまえばお父さんの夢も断つようで、
 何かは残してあげたいと思うんだけどね・・・」


そういう彼女自身がとても辛そうだった。
と彼女で築いてきたもの、重ねてきた時間が、
砂のように崩れていく場面が浮かび、胸が痛んだ。
けれど、永らえることそのものが奇跡に近いような、
火を消さないように息をつめて
一日分の短い蝋燭からまた次の短い蝋燭へと
命をつないでいるような
仕事に戻れる日の来ることはきっともうない。
来ないであろう日のために、彼女にも、
仕事に関わった人々にも、これ以上の負担を
かけることはできない。

父には治療に専念してもらうように言います、と
私が言えば、彼女も
黙って勝手に後始末することはできないけれど、
全てがなくなるわけじゃないって思ってもらえる
ようにするわ
、と言い、仕事に関する話がまとまると、
彼女と私は、ほう、と息をついた。

なんだか不思議だなぁ、と思う。
と彼女の間に、私の知らない時間が流れていたことを
理解しながら、こうして向かい合って冷静に話せるのは
私がじゃなくだからなのだろうか。
それとも今、が病床にあるからだろうか。
を長くやってきてるからなぁ。
こういうシチュエーションにも慣れたのかもなぁ。
・・・とりとめもなく考えながら、
ポットの珈琲を注ぎ足していると、不意に

「わがままで、寂しい人だから」

と、彼女がつぶやいた。

「もういい。誰かが離れていくのは、もういい。
 そう言って大きなため息をつかれてたことがあってね。
 そんなこと言われたら、離れられないじゃないねぇ」

「ずるいですねえ」

私が苦笑すると、「ほんとずるい」と相槌をうち、

「でも、やっぱり実のお母さんのことが
 ずっと心に引っかかってるのかしらね」


と続けたので、私も「そうかも」と頷いた。

私のも以前同じような話をしたことがある。
『やっぱり子どもの頃、家族の愛情に飢えていたひとは
 自分も家族を大事にできないのかしら』

は生まれる前に両親が離婚し、
お宮参りが済んだ日に父親に引き取られて、
新しい母親や腹違いの弟妹たちと少年時代を過ごしている。
成人したのち、実の母親とは再会できたのだけれど、
彼女はその時すでに病魔に蝕まれていて、
息子として過ごせた時間は短かった。
たしかがそう言ったとき、
『そうとは限らないんじゃない。家族の愛に飢えてたから
 自分は家族を大事にするっていうひともいるんじゃない』

と、私は答えたと思うのだけれど。

「いつでも迎え入れてくれて、自分を許してくれる。
 そういう人が必要なんでしょうけど・・・3人は要るわね」

「3人?」
「あのお父さんは、1人じゃ背負えないわよ」
「・・・たしかに」

にわがままを言い、彼女にわがままを言い、
そしてにわがままを言い。
今のはまさにそうだ。
夜中に不安になって電話をかける相手もこの3人。
1人ずつにちょっとずつ違うわがままを言い、
1人ずつにちょっとずつ隠しごとをする。
でも、たぶんそれは病気になる以前からのなのだ。

「お父さんはこのお店のホットサンドが好きでね、
 まだ少し物が食べられた頃、私に電話してきて
 病院へ持ってきて欲しい、っていうのよ。
 ほんの一口くらいしか食べられなかったけど」


と、彼女が言えば、私もなるほど、と答える。

「そうだったんですかぁ。私は名古屋の病院からの帰りに
 ちょっとだけここに寄って欲しいって言われました」

「あら、そうだったの?」

親父さま。
2人の女を同じ店に連れて行くんじゃないわよぅ。

ああ、でも父には3人じゃ足りないかもしれないですね、と
私が言うと、彼女は「えぇ?」と首を傾げた。

「わがまま言って、無理言って許してもらえる人が3人。
 その他に、いい格好だけするための女の人も必要だから」


この珈琲店で、ちょっとおめかししたが、
私たちの知らない女の人をエスコートしながら
古い映画の話なんかを饒舌に語っているところが
ありありと目に浮かんできた。
17 : 38 : 11 | ミルクだけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
さもいさもい
2006 / 12 / 04 ( Mon )
あぁ、さもいさもい
いやぁ、12月に入ってからというもの、
本格的にさもい日が続きますねえ。

などと。

まだ「さもい」を流行させようという
無駄な企みを捨てきれないアニーです。

晴れてはいたけれど、こんなさもい日に
釣りに行くんだ、と旦那さまがのたまいました。
気がしれません。

今日は大潮なんだ、きっと大漁だぜぃ、
ワクワクしていらっしゃいます。
そういう日に大漁だった試しがありません。

釣りを始めたいっていう友だちも連れて行くんだそうです。
お気の毒に。

まあ、いいさ。
いってらっしゃいな。
いつもお昼頃まで寝て、起きてご飯食べて
出勤までまた寝る、というようなライフスタイルを
常としている旦那さま
お布団干せるのはこんな日しかありません。

よぉし。干したるど。
でも、風が冷たいなぁ。
あまり遅くならないうちに
お布団を取り込もう、と考える主婦・アニー
三時過ぎたくらいにそそくさと取り込んだお布団は、
干した時より冷たくなっていました。

意味なかったかもしれない。
いや。
でも、風にはきっと当てた方がいいんだい。
自分を納得させつつ、デスクワークに戻るライター・アニー

日も暮れた頃、旦那さまお友達
「まじ寒い?」「寒かったぜ?」
と帰ってきました。
寒い、じゃない。さもい、と言いなさい。

熱い珈琲を淹れてさしあげながら
「で、どうだったの?たくさん釣れた?」
と訊ねると、
「う、うん・・・釣れたよ。タコが」

それ見たことか。
21 : 07 : 18 | お砂糖ひとつ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Ring Ring
2006 / 12 / 03 ( Sun )
今日は朝から名古屋でレッスン
アシスタントをしてくれている“にいにい”くんが
映画の撮影で来られないので、
ピンチヒッターのナガタくんがお手伝いしてくれました。

これがなかなかハンサムなので
(いや、にいにいくんもいいよ、ナカナカ)
おませなセナちゃんはピッタリくっついてました。
幼稚園児といえど、やはりですわね。
若くてハンサムな男子にぱあっと華やぐのです。

もう一人の若きハンサム
幼稚部唯一の男の子・やっちゃん
クラスでモテモテ。
やっちゃんの隣に座りたがる女の子も多く、
くっついたり抱きついたりして大はしゃぎ。
それで時々、アニー先生の雷が落ちて、
やっちゃんは島流しの刑の憂き目にあうのですが。

こんなハーレム状態も、このクラスにいる間だけ。
厳しい競争社会に出る前に、
存分にモテモテ時代を味わっておくのだよ。
世間は甘くないからね?。
ま、やっちゃんは心優しい男の子なので、
勘違いしちゃうようなことはないと思うけどね。

ところで。
レッスンしてる時は、携帯には出られないのですが、
その間、私の携帯に父から入った不在着信が12件
愛だなぁ。
とか言ってる場合じゃない!
多すぎないか?
それに3分おき、5分おきって、
一体どこからかけてるのっ?
・・・きっと病室に違いない。

病室はもちろん携帯電話禁止なのですが、
各階に設けられているデイルームは使用許可区域。
でも、歩くのもなかなか大変な父は、
ズルして時々病室から電話をしてくるのです。

私もたまにうっかり電源を切り忘れていて、
病室で携帯が鳴ってしまい、
「あっ、ゴメンナサイ」と慌てて看護婦さんに
謝ったりすることもあるのですが、
スゴク叱られたり睨まれたりするわけじゃないので、
まあ、そんなに神経質にならなくてもいいのかな、とは
思うのだけれど、父の場合は確信犯。

とても真面目な母は、
『ルールはちゃんと守らなきゃいけない』派なので、
(ま、融通もきかない人なのですけど)
父が病室で電話をかけているのを知って、
父の携帯に『ダメ!病室で使用禁止』と書いたシールを
ペタッと貼り付けてしまいました。
そのシール付き携帯で性懲りもなく電話してくる父。

急に不安になったり、焦ったりして、
今、話しておかないと・・・と思って電話してしまうのだけれど、
困ったものです。
ちゃんと言い聞かせないとなぁ・・・。

18 : 54 : 19 | ミルクだけ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
流行語大賞
2006 / 12 / 02 ( Sat )
流行語大賞が決まったのですね。
(未確認の方、こちらへどうぞ→「新語・流行語大賞」)

いつもよく基準がわかんないな、と
思ってはいるのですが。
流行語大賞「イナバウアー」って、
そりゃみんなの口に良く上った言葉ですけれど、
別に新しい言葉でも、造語でもない「技」の名前だし。
「メタボリック・シンドローム」に至っては病気だし。
ま、こんなツッコミは色んな人がいれてるんだろうな。
ちなみに我が家では、ご飯のあと、
お腹をまん丸く膨らませた旦那さまを
「めたぼん」と呼んでいます。
♪ぼんぼん めたぼん めたぼんぼん

エロカッコイイとかエロカワイイとかは、
今年なのか?って感じ。
ハンカチ王子は来るな、と予測しておりました。

Pick Houseの流行語大賞は、やっぱみのりんの伝票ボケ
ウローン茶(11/14『あなたに夢中』参照)
一体さん (     〃       )
ねこ天
に尽きると思うのですが。
あ、「ねこ天」というのはですね、
本日のおすすめ「メゴチの天ぷら」をお客さまが注文したので、
「みのりん、伝票お願い。メゴ天ね」
と言ったら、どうも「ねこ天」と聞き間違えたらしく、
ずっと『猫ってどんな天ぷらになるのかなぁ・・・』と、
ドキドキしてたらしいのです。

出てきた天ぷらを見て、『・・・なぜ尾っぽが???』
思ったみのりん、おすすめ黒板を確認して、やっと
「あ?、メゴチなのか?」
と言いつつ、伝票を書き直しておりました。
黒板は先に見ておくように!
(いや、面白いから見ない方がいいぞ!)
ま、私も縮めて言うからいけないんだけど。
前に「野菜スティック」「野ステ」と言ったら
そりゃないだろう、と言われました。

Pick House流行語の担い手・みのりん
以前から「胃が痛い」と言っていたので、
胃潰瘍経験者の私としては、口酸っぱく
検査に行け、検査に行け、と勧めてたのですが
・・・ほんとに胃潰瘍だったことが判明。
伝票を書き間違えたのがそんなにショックだったとは。
いや、たぶんそれが原因じゃないとは思いますが、
病気を逆手にとって、何かつっこまれるたびに
「いたたたたた・・・」
とお腹を押さえるお茶目なみのりん
無理しないで、ちゃんとお薬飲んで、早く治すんだょ。

ところで、最近我が家では、
寒いことを「さもい」と言っています。
寒い!とか、さぶい!とか言うとほんと寒い感じになるけど、
「さもいさもい」って言うとなんか情けなさ感が出て、
ちょっとお気に入り。
旦那さまみのりんに、
「みのりんが使うと流行るかも。
 これからは『さもい』って言ってね」

と頼んでいましたが、早速「いたたたたた・・・」
逃げられていました。
16 : 05 : 47 | お砂糖ひとつ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
夢みるひと
2006 / 12 / 01 ( Fri )
目を閉じて、うつらうつらして、
またパッと目を開ける。
痛みどめの薬が強くなっているせいで、
はよく居眠りをします。
うつらうつら、なので眠りは浅くて、
いろんなをみるようです。
そして、それが時々
現実とごちゃまぜになってしまいます。

以前、「Only moonshine」の方にも書いたのだけれど、
私も相当ねぼけるタイプなので、
こういうときのの言葉を聞いていると、
えへへ、やっぱり親子だから似てるんだ、と思います。
ただ、私の夢にはブリトニー・スピアーズだの、白菜だの、と
日常的(ナノカ?)な素材が意味不明に登場するのに対して、
父は夢のなかでも理路整然
そして、なんだかとてもムズカシイことを考えているらしいのです。

たとえば。
はとても熱っぽく語り始めます。

「線が一本、とか、線の一本、とかそういうタイトルなんだ」
「タイトル?」
「うん。そういう記事があったと思う。
 週刊新潮か文春だと思うよ。
 たしかイラストレーターの人が書いた記事なんだ」

「へえ。そんな記事があったの」
「悪いけど探してみてくれないかなぁ。
 もしかしたら夢かもしれないんだけど」


そこでちょっと自信なさそうな顔をする
かもしれないね。でも、一応探してみるよ。
それはどんな記事なの?と聞く私。
がいうには、それはの入院している病院について
書かれた記事なのだそうです。

「この病院に入院してる人たちは、
 みんな病気に苦しんでいて、病気を治したいと思ってる。
 今、俺は動けないから、隣のベッドで唸っている人がいても
 そばに行けないし、声もたぶん届かないよね。
 一本の線が、そこにつながれば、
 お互いの気持ちが通じるし、励まし合うこともできる。
 病院の看護や、治療に対する希望や意見も交換できる。
 ここの病院には素晴らしい仕事をするお医者さんや
 看護士さんがいるけど、彼らがするのは全部仕事に
 なっちゃうからね。
 仕事じゃなく、誰かが何かをしなくちゃいけない。
 小さなことでもいいんだ。たとえば、デイルームに
 入院患者やその家族の交換ノートみたいな雑記帳を置くとかね」


そこまで言って、
でも、そういうのはたぶん病院はいやがるんだな、
個人情報がどうの、守秘義務がこうのって言うやつ、
多いんだよな、と、
少し怒ったようにはつぶやきます。

「でも、何か方法はあると思うんだ。
 たとえば、人だって一本の線になる。
 天狗連の、三河弁の人がいるでしょう(虚生さんだな)。
 ほら、関西弁の人もいるでしょう(へるさんだな)。
 お前でもいいの。
 ここに入院している誰かが知り合いにいたら、
 間に人がいることで、お父さんとその人はつながることができる。
 一本の線ができるの。それは小さなことだけどね、
 誰かと誰かが、そのとき出会っていたら、
 何かが大きく変わっていただろうということは
 歴史上いくらでもあるんだよ」


話を聞きながら、たぶんこれは実際に記事があるわけじゃなく、
の願っていることが、そういうになって現れたんだな、と
私は思い始めます。

「俺は動けないけど、閃くことはいっぱいあるんだ。
 お前も考えてみて。そして、動いてみて」


そう言って目を閉じ、また少しだけうつらうつらする
そして次の瞬間、今度は薄い笑いを浮かべて目を開けると、

「だんだん、効率が悪くなる。効果がどんどん薄くなる。
 良くない傾向だね」


と、皮肉な口調で話し出します。
これは前の続きかな、それとも話が変わったのかな、
と思いつつ、「うん・・・そうだねぇ」と相槌を打つと、

「結局、感性のないやつには、何にもできない」
「うん、それはそうだよね」
「だよぅ・・・」

深く頷いて、または目を閉じます。
ちょっとコーヒー飲みにいこう、と私を誘ったは、
熱い紙コップを手渡してくれながら、

「薬のせいで、いろんな夢を見るんだろうけど、
 もうちょっとわかりやすい夢にしてくれないかしら」


と、ぼやきます。

「だって、田中好がどうとか、田中角栄がどうとか、
 そんな話されても難しくて返事に困っちゃう。
 黙ってると
『ちゃんと聞いてる?』って怒られるし」

田中好かぁ。
そっち方面になると私もちょっとついていけないなぁ。

「でも、私も寝ぼけるとあんなもんだし、
 酔っぱらうとみんなあんな感じになるよ」

「そうなんだ。だからあなたは慣れてるのかなぁ。
 お母さんは怒らせちゃうからだめだなぁ」

「別に慣れてはいないけど、とりあえず話はちゃんと聞くよ。
 うん、うん、って聞いてると、話の途中で
 あれ?俺なんか変なこと言ってるかな?って顔するじゃない。
 その時に、もしかしたらそれは夢でみたことかもしれないね、
 って教えてあげれば?」


のわがままや不機嫌を、全部受けとめる役回りに
なってしまっているはちょっとお疲れ気味です。
今日もちょっと叱られちゃった、としょんぼりする
私はとっておきの酔っぱらいの話を始めました。

その酔っぱらいさんは、以前バイトしていた店のマスター。
私とは中学時代の同級生でもある人です。
すごく気分良く酔っぱらってしまった彼は、
お客さまと私に、ゴルフへ行った時の話を始めました。

「ゴルフ場にさぁ、鹿が飛び出してきたんだよ。
 その後から、鹿を追いかけて猟犬まで出てきてさぁ。
 次は鉄砲持った猟師が来るぞ、ってみんな大騒ぎ。
 でさ、その次の週、またゴルフに行こうとしたらさ、
 神社の横から道に鹿が飛び出してくんの。
 おおっ、こいつ1週間かけてゴルフ場から逃げてきたのか、って
 そんなわけないじゃん、って笑った笑った」


へえ?、と一緒に笑うお客さまと私。
マスターはグラスからお酒をすすると、
また話し始めます。

「でさ、でさ。えーと、この前ゴルフに行ったのね」
「へえ、また?」
「そうそう。で、俺が打とうとしたら、なんと、
 鹿が飛び出して来てさぁ」

「え?う、・・・うん」
「その後から、猟犬まで飛び出して来てさぁ」

あちゃ?。これは、つい今聞いた話だぞ。
それとも、そのゴルフ場には
毎回鹿が飛び出してくるんだろうか。
ちらり、とお客さまを見ると、お客さまもこっちを見て
首を傾げています。
次の週、神社の横から鹿が飛び出してきてさ、というところまで
再びしっかり話したマスターは、
「笑った笑った」とお酒をすすり、そして、

「そういえばさぁ、この前ゴルフに行ったの」

と、三たび話し始めるではないですか。
うそっ。これが延々続くの?

「そうしたら、なんと!その次の週、」

我慢しきれなくなった私は、口を挟みました。

「神社の横から鹿が出てきたんでしょ」
「そう!!あれ?」

きょとん、としたマスターは、
「あっ、そうか」といきなり私を指さして言いました。

「お前も見たのか!」

・・・見てないし。
だいたい、私と一緒にゴルフなんて行ってないし。
「すごいのねぇ、その酔っぱらい方」と、
も私の話にけらけら笑い、
私達はコーヒーを飲み終えて病室へと戻りました。
目を閉じて、眠っているを起こさないように、
そ?っとカーテンを開けようとすると、
パッ、と目を開けたが言いました。

「点滴の横で、はげ親父が頭を触りながらこっちを見てた!」

思わずぷーっ、と吹き出す私達。
「誰もいないよ!」と、私。
「はげ親父って、それお父さん自身じゃないの」と、
「そうか、あれは俺か」と、
えへへ、とも笑いだしました。

それが夢でも現実でも、
こうしての話をじっくり聞くことができるのは
いいことだなぁ、と思いつつ、
の頭の中にはこんなにいろんなことが詰まってたんだな、と
驚かされる毎日です。
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